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「このたび、皆さんのチームに加わることになりました。ルルと申します。ふつつか者ですがお願いします」
会議室、みんなが集まった前で深々とおじきをする黒いスーツ姿のバイオレンス二流AV女優みくるちゃん。
「へぇー田中さんの娘さんか……可愛いね。てかニート? あんたその顔どうしたの?」
「オーガとオリバにやられました」
隣に座った楓ちゃんが俺の頬をツンツンしながら尋ねてくるが、俺にはそれ以外の言葉を紡ぐことができなかった。
「我が娘のことで恐縮だが、瑠琉には俺の持ちうる知識を幼少期から全て叩き込んである。即戦力なのは間違いない」
なるほど……だから赤坂さんばりにあんないい拳を……。
「こないだの作戦で理解してもらったと思うが、我々は非力だ。そして奴らは圧倒的な力を持っている。君らにはもっと強くなってもらう……たかだか雑魚一匹相手に三人がかりで歯もたたないのでは困るからな」
ドンッッッッッッ!! と空気が重くなった。おっさん……挑発しちゃらめぇぇえええ。
ブラックのお兄さんが立ち上がった。周りからドス黒いオーラが漂っている。相当かんに障ったのか……。
「お言葉だが……そういう貴様はあの時何をしていた?」
クールブラックの静かな怒り。そっか、ブラックはまだタスマニアンの鬼畜っぷりの強さを見たことないのか。だからこんなにプッチンプリンなのか。確かに強いって知らなくてこんなおっさんに馬鹿にされたらムカつくwwwwwwwwwww
「えっ? 穴掘ってたけど?」
タスマニアンは鼻糞をほじりながら答えた。
ちょwwwwwwwなめすぎwwwwww
「……ふざけるなよ」
明らかにブチ切れたブラックはタスマニアンのスーツの胸倉を掴んで凄んだ。辺りにガチンコファイトクラブばりの緊張感が漂う。
「ふっ、じゃあ試してみるか、お前の力?」
タスマニアンは全く動じずに相変わらず無表情をキープしてる。俺はおしっこもれてんのに……。
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