阿部さんと一緒

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ブラックは壁に叩きつけられたため、その場に座り込み激しくせき込んでいる。 そこにゆっくりと歩み寄るカオスルルたん。木刀の先を地面に擦らせながら、苦しむブラックまでにじり寄る。 その目は完全に狂気に満ちていて、ニブルヘイムを焼き払ったどこぞの銀髪お兄さんを彷彿とさせた。 「ちっ……タスマニアン、あとで高級イタ飯店のフルコースぐらいおごれよ」 「生きてたらな」 不吉すぐるwwwww励ましてwwwwwせめて今だけは嘘でもいたいけな僕を励ましてwwww 「WRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY!!!!!! 春の木漏れ日の中で君の優しさがWRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY!!!!!!」 毎度毎度なんなのこの起動音wwwwww ハイテンションな長門を携え、俺はトレーニングルームの扉を開けた。 「がはっ!……ニ……ト? はぁ……はぁ……邪……魔すん……な!」 肺がやられたのかブラックの喋り方は非常に痛々しかった。ブラックは俺に強がってみせたが、明らかに強がりの裏の嘘だったので俺は無視して二人の間に割って入った。 「おいルルたん!! やりすぎだろ!! いいか? 物事の本質はな、妥協にあるんだよ!!」 俺はルルたんに長門を向けて説教してみたんだがまるで反応がない。ただ不気味な笑みを浮かべ続けている。 「言葉が通じないか……仕方ない。言葉にできない悲しみは自分一人で乗り越えていくしかないって翠星石も言ってたしな。まぁ、何が言いたいかっていたら」 「イキナリエンディングwwwwwルルたんフルボッコだぜwwwww死ねwwwwww」 「なんか文脈意味不明だけどWRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY!!!!!!」 ズハバババババババババババババババババンンンンンンン!!!!!! 俺はルルたんには直には当てず、少し離れた所に向けて弱めの長門サテライトキャノンを撃ち込んだ。 爆風で気絶させようとする俺wwwwww紳士過ぎるwwwwww しかしちょっと俺の考えは甘かった。
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