知ってた? 今ミドレンジャイの世界の季節はx'mas前だってこと

2/8
前へ
/345ページ
次へ
何故かボロボロになったルルたんを医務室まで運ぶことになった俺。 うぅ……面倒くせぇ……だがしかし、背中のこの圧倒的弾力……エメラルドマウンテン、万歳。 「むぐぅ……カレーうどん……」 背中のルルたんはなんか寝言みたいなこと言ってる。ていうか生身で長門フィンファンネル喰らってんのにwwwwww何この生命力wwwwwwww しばらくトコトコ歩いてると、医務室の前に着いた。医務室の扉は何故か全開だった。 「無様だな、ブラック。いや、南舜」 中からタスマニアンの感情のこもってない相変わらずな声が聞こえてきた。 「俺の娘に一撃で敗れ、あまつさえあの変態ニートにまで助けられるとは」 ( ゚д゚ )あれ? 俺なんか馬鹿にされてね? なんかすごーく入りづらい雰囲気だったから、星さん家のお姉ちゃんよろしくドアの近くに立って盗み聞きすることにした。 ベッドに横になってるブラックは、タスマニアンとは目を合わせずに壁の方を見つめている。 「もう少しはものになると思ったが……残念だ。お前は弱い。この先はあの不死身の陽炎お母さん軍団とはまともに戦えないかもな。この施設から出てってもいいぞ?」 陽炎お母さん軍団wwwwwwブラックのお兄ちゃん多分烈火知らないおwwwwww タスマニアンのおっさんはそれだけ言うと医務室から出ようとした。なので俺はとっさに扉から距離を取る。 「……ニートか。瑠琉は大丈夫みたいだな」 「おっさん、ちょっと酷すぎね? あんな状態のルルたんに勝てる生身の人間なんてプーチンかセガールか藤岡弘、ぐらいだろ」 医務室から出てきたタスマニアンは相変わらずのポーカーフェイスで、ルルたんの顔を覗き込んだ。 「そりゃそうだ……まぁ、覚醒してなくても瑠琉には勝てなかっただろうが。さっきのは、無口な俺から無口なあいつへ無口な不快感を、って奴だ」 「京さんにとっては、その時代の自分は黒歴史らしいぜ」 「あいつはこれから強くなる。そのためには一回どん底に突き落としておかないと」 クソッ……スルーしやがった。
/345ページ

最初のコメントを投稿しよう!

193759人が本棚に入れています
本棚に追加