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「……学校とかはどしたのよ、桜ちん?」
「不要。追加、無礼」
不要って……。
桜ちん(中学生と知ってなんとなくこう呼びたくなった)は、なんてことないという涼しい顔して俺の餃子にがっついてる。てかいつの間にか全部食いやがった。
「学校行けなくて、寂しくねぇのか?」
俺が言うのもなんですがwwwwwwwwwwww
「寂寞? 理解不能」
そう言うと、桜ちんは俺の横に移動してきて遂に食べかけのラーメンにまで箸を伸ばして来た。
こいつの胃袋は宇宙かwwwwwwww
てかなんでこんな子まで戦わせないといけねぇんだよ……おかしいだろ。
「なんでそんな年齢で戦ってんの? 理由でもあんのか?」
すると桜ちんは俺の顔をじっと眺めてこう言った。
「血筋」
んなアホな……。
「御馳走様」
呆然とする俺をよそに、ラーメン全部平らげて立ち上がり、部屋を出て行こうとした。その背中に、俺は立ち上がって声をかけた。
「桜ちん!!」
「無、無礼!!」
振り返った桜ちんは少し怒ったような表情をしていた。
「なぁ……俺があの厨二団体ぶっ倒したら、お前学校に行けるようになるか?」
「何?」
「学校行けるようにしてやるって!! 俺があいつら全員ギッタギッタにして、お前が学校に行ける世界作ってやる! そしたらお前可愛いからフラグたてまくりだぜwwwwwww絶対楽しい! 俺が言うのもなんですがwwwwwwww」
「………」
桜ちんは俺の顔を呆然と見つめた後、慌てて部屋から出て行った。その顔が少し紅く染まってんのを俺は見逃さなかった。
……絶対倒してやる。あんな厨二団体なんて。
俺は拳を強く握りしめて、自分自身に誓った。そしてロゼーンメイデンを見た。
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