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「起きた?」
「……はっ!? 生きてる……ワタシ生キテルヨォオオオオオ!!!!」
零たんに潰された俺は、一時意識を失っていたがなんとか息を吹き返した。
良かった……生きてる、生きてるよ、これ!! なんだ、この安堵感? まるでZETMANの7巻で実はおばさんが生きてるとわかったあの時の感じッッッ!!
「えーと、どこまで話したんだっけ?」
「実は零たんは既婚者だったっていう所」
「あぁーそこね?」
零たんは自分の手のひらに片手をポンと叩きつけ、納得っみたいな感じの事をするとまたポツリポツリとシリアスモードで喋りだした。
「あいつと出会ったのは五年前。あたしが17で今みたいに国の諜報員と銘打った、実質上の国家公認のそうね……なんでも屋とでも言えばいいかしら? そんな所に所属していた時に出会ったの」
「なんでも屋? どんなことしてたの?」
「テロリストの支援団体や国益を大きく損なう恐れがある組織、それに準ずる個人の抹消とか?」
どう考えても殺し屋です、本当にありがとうございました。
「そこの部隊のエースが隊長と、あたしと同い年の希理人だった。普段は人なつっこくて、馬鹿だったけどいざって言う時は恐ろしい程強くて……いつもそんな背中を見てるうちに希理人に惹かれていった」
あぁ、ギャップがよかったのね。分かる、分かるよ。ふん、所詮は零たんも一人の女の子に過ぎなかった訳か。
「あたしと希理人がお互い惹かれあったのに気づいたのはそのすぐ後のこと。すぐに籍を入れたわ。職業柄明日何があるか分からなかったから」
それから毎日ギシギシアンアンですかwwwwwwフヒヒヒヒヒwwwwww
「そしたらあたしの予想通り。結婚した2年後にあいつ死んじゃったの。ううん、希理人だけじゃない。他にいた50人近い仲間もみんな死んじゃった。生き残ったのはあたしと隊長だけ」
「……そんな凄腕連中を一体誰が?」
「今のリベリオンの前身とも言える連中。首謀者はあんたも知ってるレイヴン……あたしと隊長と同じ部隊にいたのよ、あいつ」
はっ?
「裏切ったのよ、レイヴンは。あたし達を、この国を」
あれ? これお笑いギャグカテゴリー……?
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