193751人が本棚に入れています
本棚に追加
「ロリコレアムと知り合いだったんかい……」
「なに、ロリコレアムって? まぁあたしの直属の上司に当たるわ。隊長とは無二の親友……
「は!? ロリコレアムとタスマニアン友達!? だってあいつと会った時のタスマニアンの反応めちゃめちゃドライだったぜ?」
「昔からそういう人よ、隊長は」
まぁ、確かに病気かってぐらいのポーカーフェイスだしな。ファイヤーボンバーで言うビヒーダみたいなね。
「あたしはだから戦ってるの。希理人の敵討ち、みんなの敵討ち……あたしの全てをめちゃくちゃにしたあいつを絶対許さない……」
膝の上に置いてある拳を震えるぐらい強く握る零たんの表情はヤバいくらいマジで、うはwwwwwジェノサイダー零たんっすかwwwwww宇理炎とか焔薙使っちゃいなよwwwwwww……なんて流石の俺でも言える訳もない。空気読んでくよ、僕。
それからはしばらくまた沈黙が続いた。電車が線路の上を滑っていく音だけが虚しく響いてる。
「なぁ、零たん?」
「なによ? というかその零たんってのは止めなさいって何回……」
「なんで俺にそんなこと話してくれたんだ?」
「………」
だって俺ただのニート、しかも使い捨て予定の枠の男にそんなヘヴィーな話なんかする必要ないじゃん、普通。
零たんはしばらく俺の顔をマジマジと見つめた後、前を向いて小さく笑った。
「そうね、なんとなく……なんとなくよ。あんたの気にするような意味深な理由もないわ」
「ふーん」
「まぁ、勿論この話もあたしとあんただけの内緒の話よ。話したら、死刑だから」
零たんは俺の額を軽く小突きながら笑って言ったけど、とても冗談には聞こえませんwwwww
最初のコメントを投稿しよう!