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「なぁ、零たん?」
「だから零たんって……」
「敵討ちが終わったらどうすんのさ?」
すると意表を付かれたのか零たんは少し困ったような表情を浮かべた。そしてすぐに顔をキリッとさせる。
「そんなもの考えてないわよ。あいつを殺すことがあたしの全て……」
「だったらさ、全部終わったら俺と添い遂げちゃいなよwwwwww」
「は?」
「そのなんだ……その敵討ちとか何もかも終わったらさ、俺とそのあれだよ……なんですかね? トゥギャザーしよぜみたいなwwwwwwww」
何言っちゃってんだ俺……。血迷ったか、俺。こんなバイオレンス女に何を……。
「告白してんの、それ?」
「EXACTLY(その通りでございます)」
「あたしの前で失神して失禁して脱糞して射精した男が、あたしに告白してんの?」
夢の四拍子懐かしすwwwwwwwww
零たんはマジマジと真剣な顔をして、俺のことを見つめるもんだからそこから何も言えなくなって凄く星屑ロンリネスですwwwwwwww
すると零たんは笑いを我慢できず、結んでいた唇から息を漏らして笑い始めた。
「フフフ……あんたとあたしが、ね。あははは! 馬鹿じゃない!?」
「ですよねぇwwwwwww」
「けど……あんたと一緒の未来だったら退屈はしなさそうね?」
「へ?」
「勘違いしないでよ。ただ候補に入れてあげるだけ、選択肢の一つとして」
零たんは俺のほっぺをギュッと掴むと、意地悪な笑みを浮かべた。てかあんた俺より年下wwwwww
そんな未来……ゲットしてやりますよ。希理人さん……零たんゴチになります。
そんな事を思いながら、俺は電車の外の景色を見つめた。相変わらず雪が降っている。
街灯も何もない、田舎の夜の真っ暗な景色の中に雪が途切れることなく降り注いで、そして全て暗闇に消えていった。
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