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スクリーンに映し出されたのは血液の拡大映像みたいな。
よくダイエット番組なんかで見る、サラサラな人の血とデブのドロドロの血ー的な感じの映像。
「こっちは一般人のもの……それでこっちがリベリオンのもの」
イエローハットはその幼い顔を難しくして、その映像に差し棒をあてた。
もうね、なんて言うのかね。
なんかすげぇ、ウジャウジャしてた。
なんかすっごーいオタマジャクシ的なのが、赤血球? 的なやつの周りにウニャウニャしまくってる。もう所狭しと泳ぎまくってる。
絶句しちゃったね。
あれwwwwww俺のカルピスが混入しちゃった系ですかwwwww
とか言えなかったね。てか、男しかいない所で下ネタなんか言っても虚しいだけだからなんだけどwwwwww
キモいじゃなくて、気持ちが悪い。これが正くんの感想だよ。
「これがあいつらの不死のマジックの種って訳だ」
それを見ながら、タスマニアンは眉一つ動かさず煙草をふかして見せた。いちいち渋いんだよな、このおっさん。
「どんな文献を探してもこの微生物の正体は掴めなかったんだ。あえて似たような生物を上げるとするなら寄生虫の類かな? とにかくこれが彼らの異常な生命力の原因だと思われるよ」
あれ? なんでこんなカプコンテイストが含まれてんの? おかしくね? これミドレンジャイで合ってるよね?
「あらゆる環境下に於いてもこの生物は死滅しなかったんだ。真空、高温、低温、おおよその生物が生きていけない状況下でも死に絶えない。採取の日から数ヶ月経った今でもこの通りの生命力を見せている。直接人体にどんな影響を及ぼすかはまだわかんない。これから実験を重ねていくから。でもかなり慎重に扱わないと大変な事になりそうだよね? ちなみにこの微生物は『金玉大五郎Z』って名前を付けてみたよ、へへへ」
ちょwwwwwwwネーミングセンスwwwwwwwwww
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