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「そう……それは俺がまだ受精卵だった頃の話だ」
ちょwwww遡りすぎwwwwwww
「学生時代、軽音楽部がてっきり軽い音楽をするもんだと思って……」
黙れwwwwwww
「俺は梓ちゃん派なんだが」
いや澪だろ、常考。
「ある日駅に向かってたら空からボンキュボンのお姉さんが落ちてきてさ、キスしちゃったら孵化しちゃったの」
うぜぇwwwwwwwwwwwww
「真面目に回想しろアホwwwwwwwwwwww」
俺がおっさんのマニアックなボケに疲れて立ち上がって怒鳴ると、おっさんは煙草をくわえながら面倒くさそうな表情を俺に向けた。
「だってぇー黒歴史なんだぜ? 結構」
「どれくらい?」
「……アニメ版つよきす」
「うわ……」
「けどまぁ……話しとくか。その代わりだ。お前、一つ約束しろ」
おっさんは椅子から随分とスローな動きで立ち上がり、部屋の壁際に向かい、そこに寄りかかった。
「なんだお?」
「明日からも馬鹿なままのお前でいろ。他の奴らとの関係性を変えんなよ」
その目はかなりマジだった。今までのアニメネタを快調に飛ばしていたおっさんのそれとは全く違っていた。
「おい、これお笑いギャグカテ……」
「あいつらと出会ったのは確か……」
シカトしやがった……。
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