ダイゴだらけのクソみそテクニック

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「あはは、ごめんなさい。この人ちょっと頭おかしくてね? 一応こんなんでも私の夫なんです。田中隊長とでも呼んで下さい。それでそこの根暗そうなおじさんが七河さんね? ちなみに私は田中瑠璃華、あなたたちの教育担当です」 凍りついた空気をすかさず瑠璃華が温めてくれたよ。 nice okusan そんな瑠璃華を見て、二人とも 『あぁ……良かった。まともそうな人がいたよ』 的な顔をしてたのが、プチ最悪でした。 「じゃあ零ちゃんと希理人くんは私の後に付いてきて下さい。ちょっとした事務手続きと、装備品の支給を行いますから。そういう訳で、お二人さんまた後でね?」 そう言って瑠璃華は新人二人を連れて、部屋を後にした。 そして二人が残った。 俺は徐に胸元からタバコの箱を取り出し、そこから一本抜いて火をつけた。 「……あいつら俺らの娘と3つしか変わんねぇだよなぁ。物騒な国になっちまったもんだな、日本もよ」 すると壁にずっともたれかかって、床を穴が空くんじゃねぇかってぐらい見てた七河は興味なさげに返事をした。 「君が言えた台詞じゃないね」 「だけれどもよ……」 「それにもう日本だけが不戦を唱えられている時代じゃない。表面上は必死にまだ取り繕っているが、水面下で我々のような人材を着々と増やしているしね。戦争する国へと変貌するのも時間の問題だよ」 「ふーん……非核三原則『作っちゃらめぇぇぇぇ!!持っちゃらめぇぇぇぇ!! 持ち込ませちゃらめぇぇぇぇ!!』とか言ってたのに」 「圧倒的暴力の前では、言論など毛ほども役に立たない」 そういう七河の横顔を見ながら俺は、 『あぁ、今こいつはきっとこういう台詞を言ってる自分を格好いいと思ってるに違いない』 と思い、真顔ながら心の中で厨二病乙、と嘲笑してた。
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