ダイゴだらけのクソみそテクニック

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あいつの不穏な発言の日から、少し時間が経った日の話だ。 俺はあれからしばらく七河の周辺に探りを入れていたんだが、特にこれといった異常も見つけられずその内、探りを入れていることを瑠璃華に咎められた。 「仲間を疑うのはよくありません」 って。 可愛い嫁さんに頭が上がらなかった俺としてはそこで調査を打ち切るしかなかった。てへへ。 その日は立花と、立花……まぁ、零の方の三人と昼飯を食いに街に出てきていた。俺のおごりでな。特にこれといった仕事もなかったしで。 「ねぇ、隊長俺寿司食いたいっすよ!? なぁ、零も食べてぇよな?」 「あんまり高い物を選んで隊長を困らせたらダメよ」 この二人はこの頃から割といい感じだった。まぁ、無理もない。お互いがあまりにもいい男といい女過ぎてたから恋仲に発展しない方が気持ち悪い。 春の昼下がり、気持ちのいい日差しが都会のアスファルトにやたら降り注いでいて、あいつらを見てたら出会ったばかりの瑠璃華と俺を思い出してなんだか微笑ましい気分になって、その……フフフ……勃起しちゃいましてね。 「俺は別にいいぞ、その代わりガリ以外は認めない」 「えっ、ひどくね!?」 軽いカザフスタンジョークも交えつつ、俺たちは寿司屋に入った。回ってないやつな。 適当に座敷に座り、俺の向かいに希理人と零が座った。そして開口一番、希理人がこう言いやがった。 「大将!! 俺大トロね!!」 俺は驚愕の視線を希理人に一度送った後、慌ててメニュー表に目を移した。 時価……だと? しかしここで慌てないのが俺クオリティー。俺は希理人に続いた。 「大将、カッパを巻いてくれ」 キュウリ万歳。
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