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只今零たんにお顔を踏ん付けられております。
「何の真似よ……? あん?」
「若気の至りと言いますかなんといいましょうか……」
「あんた、私より年上でしょうがぁっ!?」
零たんが俺の頬に乗せた足にさらなる圧力とひねりを加えてくる。
「ギャアアアアアアアアム!!」
そ、そっか零たんって俺より年下だったな……。そんな年下に顔面を踏ん付けられている。くそ!! そんなことよく考えたら……
興奮してきたおwwwwwwwwwwwwwwおてぃんてぃんがいっぱいいっぱいだおwwwwwwwwwwww
そっか……今わかったよ、タスマニアン。これこそが俺の役割、ロールなんだな。全てを知ってなお、みんなの空気を和らげるためにいつも通りの俺を、道化を演じればいい。それが最善。
正直まだおっさんに聞きたいことはあるし、複雑な心境なのはごまかせない。けども!? けれども!? だけれども!?
俺は……笑うよ。みんなのために……少しでもみんなが笑ってくれるなら、ちょっとでも気持ちを和らげてくれるならば!!
俺は顔面を足でグリグリされながら、一つの決意を固めていた。
お母さん……俺笑ってみようと思う。みんなのために……ずっと笑っていようと思ったんだ。上手く笑えるかはわかんないや。
───俺、今、上手く笑えてるかな? みんなも笑ってくれるかな?
「フヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒwwwwwwwwwwwwww」
みんな苦虫をかみつぶしたような顔で零たんに踏ん付けられながら笑う俺を遠目に見ていた。
そんなこんなで目的地についた。
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