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ニートが出し抜かれたか……。 俺はヘリの中の天井を睨みつけた後、他の連中にバレないように小さく溜息をついた。 厄介な奴をどけて、後は軽く処理。そんな所か。 なめられたもんだな、俺も。 レイヴン、もう忘れたのか? 俺が蛇より執念深くて、誰よりも狡猾で、リトバスの葉留佳ルートでは迷わず『口で』を選ぶぐらいの変態的な奴であることを。 やがてヘリは目的地についた。奴らが占拠している場所から5km程度離れた場所にある開けた草原。 全員無言でヘリを降り、徐に装備を確認したりしている。流石に今回の作戦の毛色の違いに気が付いたか、全員どことなく顔色が悪い。 ……大丈夫だ。お前ら全員俺が守ってやる。誰も死なせない、もう誰も。 「今回は個別行動は避ける。チームを二つに分けて、攻める。俺、レッド、ホワイト、もう片方がブラック、シルバー、琉瑠……いや、ルビーあたりにしとくかお前のコードネーム。そんな感じでがんばれ。随時本部にいるイエローから連絡があるはずだから 必要最小限のことだけを口にする。相変わらず固い顔してんなこいつら。 「大丈夫だ、元気があればなんでもできる。いくぞ、1、2、3アッー! 緊張を解すために、無表情のままでとびっきりのギャグをかましたんだが、空気が死んだ。 「パパの……馬鹿」 愛娘が頭を抱えて、下を向きながら呆れるように呟いている。うん……結構心にくるものがあるな。 しかしこんなグダグダな空気を楽しむのはここまでだった。 人の気配が3つ、それぞれ、南東、南々西、北西から近づいてきている。距離はそんなに離れていない……。ファーストコンタクトまで後3秒弱。 思いの外早かったが……いいだろう、戦争をしましょう。byひたぎ
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