一応これ、最終章だけど第二部もやるからね、うん、だから大丈V

3/21

193751人が本棚に入れています
本棚に追加
/345ページ
「よぉ……立花……大丈夫だ……多いも日もあんし……ゲフォアッ!!!!」 「た、隊長!!」 馬鹿なことを言いながら、無理矢理体を起こそうとする隊長……吐血している……早く助けなきゃ、命に関わる。 私はすぐさま隊長の元に駆け寄ろうとした。 「何故助ける必要があるんだい、それを?」 振り返ると、そこにいたのは何人もの黒フードの奴らを後ろに控えさせて不敵に笑う……。 「あんたの仕業なのっ……レイヴン!!」 「おやおや……元上司にそんな口の利き方をするのかい? 昔はとても愛らしかったのに……ククク」 「黙れっっ!!」 私は奴の言葉を遮るように、胸元から出した拳銃の銃口を向けた。 レイヴンは私の顔を見ながら、自信たっぷりな表情でニヤニヤと笑っている。 「人間をやめたあんたなんか……もうあたしの知ってる七河恭司じゃない!!!!」 私が吐き捨てるようにそう言うと、一瞬レイヴンは無表情になった後、下を向いてしまった。 「人間をやめたか……ククク……アハハ……アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!」 レイヴンは堰をきったかのように馬鹿笑いを始めた。目を見開き、その表情を恐ろしい程歪めて。 「アハハハハ!! 田中!! 貴様の相変わらずの秘密主義には感心するよ!!!! そうか、そうか零はまだ何も知らないのか!! まさか私からの贈り物に気付いてすらいないとは!!」 「な、何を言って……っ!?」 「さぁ、零。その銃口を相応しい相手に向けるといい」 「君の最愛の人である希理人を手に掛け、あまつさえ今日君を我々と一緒に殺してしまおうと考えている、その後ろの人物に……」
/345ページ

最初のコメントを投稿しよう!

193751人が本棚に入れています
本棚に追加