一応これ、最終章だけど第二部もやるからね、うん、だから大丈V

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「全員相手にするのはさすがにきついんで……長門、お願い!!」 「all right,my master(合点承知之助)」 長門をリベリオンの痛い子たちの方に向け、やつらの周りの緑色のエネルギー状の結界を作る。チート長門の四十八手の内の一つ、ネギTフィールドの応用編ですわ。応用って大事だよね!! 「……小賢しい!!」 懐かしい幼女の声が聞こえて、その後巨大な爆発音が聞こえる。 恐らく5分と持たない、悔しいけどスコーピオお嬢様に早々に看破されちゃう。ビクンビクン。だからその前に……。 「おーい、立花零様ぁー!!」 この人をどうにかしないといけない。なんでか知らんけど、おっさんに銃口を向けていたこのライオットガールを。 多分泥臭い過去の話に関係あるんだろうが、どうでもいい。ここは退かなきゃダメだ。 「帰ろうか」 「……私は戻れないの」 零たんは小さく呟いた。 「どうせ、そこの社会不適合ロリコン勘違い厨二うんこ屑野郎になんか言われたんでしょ?wwwwww全部適当な嘘に決まってんじゃんwwwwwだって見てよそれwwwww黒ですよ、それ全部wwww力強いよねぇwwwwガイア囁いてるよねぇwwwwww」 俺は軽く笑みを浮かべながら紳士的な発言をする。 すると零たんは途端に淋しげな笑みを浮かべた。 「嘘だったらいいのにね」 「全部嘘だったらいいのにね……あいつの言ったことも……隊長が希理人を殺した犯人だっていうのも……私がもう死ねない体だっていうのも……あいつらと同類だっていうのも。」 零たんは話しながらゆっくりと銃を握った腕を上げ、それの先を自分のこめかみに当てて、止める間もなく引き金を弾いた。 乾いた銃声が響き、あんまり好きじゃない硝煙の匂いが渡りに広がる。そしてその後に状況を把握した内の女子達の絶叫が。 けど、零たんは倒れなかった。明らかに脳を銃弾が貫通したのに。死んでいるはずなのに……。 「嘘だったら良かったのにね、そしたらあんたの……あんたらの側にまだいれたのに。ごめんね」 零たんは見たこともないはかなげな寂しい笑みを浮かべながら涙をボロボロ零している。その声は驚くくらいに震えていて。
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