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零たんは頭から血を流しながら、泣いてる。頭の傷口はゆっくりと再生されていっている。
零たんに、あいつらと同じ細菌がぶち込まれた……だと? あの厨二病団体の方々と一緒、詰まるところイエローハットの言葉を借りて言うなれば……。
「金玉人間になっちまったのかよ……零たん」
ぷっwwwwwwwwwwwwwwば、馬鹿、俺!! 不謹慎だろ!!
「あの時か……ニートが捕まった時に、あの頭のいかれたおっさんの攻撃を喰らった時か……」
いつの間にか俺の近くによってきたブラックとその他の面々。ブラックのあんちゃんは苦虫をかみつぶしたような顔をしている。
琉瑠たんと楓ちゃんはおっさんの元にかけより、応急処置を始めた。桜ちんはいつになくシリアスな表情を浮かべている。
「これからどうするつもりだ、立花零? まさかそっちに加わるつもりか?」
ブラックのあんちゃんはあえて冷淡な口調で零たんに接する。
零たんは下を向いた。頭の銃痕はもう跡形もなく消えていた。
「わからない」
「じゃあ、こっちに帰ってこい」
「それもできない」
「意味不明」
「私だってわかんないのよ!!!! どうすればいいのよ!!」
零たんが絶叫した。
「あいつらの仲間になるぐらいなら死んだ方がマシ、けど死ねない……あんたらの所に帰りたい……けど私はもう人間じゃない、もしかしたら私の意思に関係なくあんたらを傷つけるかも知れない……それにきっと政府は私のことを……ねぇ、どうすればいいの!? 教えてよ? ねぇ、教えてよ、ニート!!」
こんな子供みたいに泣きじゃくる零たんを見たことはなかった。地面にへたれこんで、ボロボロ涙を零しながら俺のことを見つめている。
言うべきことは決まってるさ。迷う暇なんかない。俺はおもいっきり深呼吸してから、腹の底から声を出す。
「よしわかった!! 結婚しよう!! 零たん!!」
敵味方みんな吉本ばりにこけた。ノリよすぎwwwwww
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