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舞台のセリフ合わせを終え、昼休憩する花組の面々。
魂とさくらは、食堂へは行かず先に大神の居る支配人室へと向かった。
(ノック音)
魂:支配人、魂です。
大神:鍵は開いているよ。
魂:はっ、失礼します。
支配人室に入る魂とさくら。
大神:二人供、どうしたんだい?
さくら:あの、支配人。
夜に二人で外に出ても良いですか?
大神:よ、夜にかい?
魂:はい、久々に話す事が有りますから。
本当は、ここでも良いのですが、花組の皆に聞かれるとまずい内容でして。
大神:成程、夜は皆疲れて眠っていたりしているから安心出来るって分けだね。
良いだろう、外出届を受理しよう。
二人:有り難うございます!!
大神:その代わり、朝までには帰って来なよ。
魂:心得ております。
さくら:では、私達は失礼します。
二人は、支配人室を後にした。
昼の休憩まで、後30分しか無いので軽くおにぎりと味噌汁を食べた。
食べ過ぎは、良くないと言われているからだ。
昼食後、振り付け合わせをするため舞台へ向かった。
振り付け師は、数多くの著名人を振り付けた振り付けのカリスマ政木章介だ。
セリフ合わせ同様、魂は振り付けのマニュアルを見てやる事を許された。
音楽に合わせてやるのと、手拍子では振り付けのタイミングが若干違う。
政木氏は、魂の振りを見て「初めてとは、思えない動き」だと絶賛していた。
午後の練習も終わり、花組は各々の場所へ向かって行った。
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