第一章

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山崎は英語の教師だからなのかはさておき彼の日本語は語尾が独特である。 「~で-す。」 と、変なイントネーションだ。 これを生徒たちはバカにしたようにマネする。 中でも、河又という生徒は山崎のことをおちょくり過ぎである。   「先生~今日の服装イカシてますね。」   「うるさいよ。授業に集中しろよ。」 山崎は内心喜んでいるが、ここで生徒を甘やかしてはいけないと厳しい態度をとっているが、こんなことは河又には関係ない。 さらに河又からのツッコミがはいる。 「先生何の車にのってるんですか?」 河又は知っていて聞いている。 しかし山崎もさるものだ。「車は車だよ。」 河又はすぐに返す。 「だから、何の車に乗ってるんですか。」 「知らない。」 山崎はあくまでもとぼけている。 その理由も彼はなんと白のBMWに乗っているからだ。 山崎はどうせBMWに乗っていると答えると生徒たちに冷やかされると思ったからだろう。 もちろん河又はそのつもりだった。 だが、河又の策略はうまく山崎にかわされてしまった。 だが、河又は山崎の全ての発言に注意を払い、山崎の発言に対して、後ろの君縞とバカにしあっている。
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