今は遠き南天

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遠きあの日糸満西崎の 埋め立て地よ   まだ工場と学校しかなく、 ただ延々と空き地のみが 広がっていた   今はもうビルと人の群が その地を埋め尽くしている   あぁあの遠き幼き日々に 見た情景よ 今はもう決して見ることも戻ることも叶わない   出来ることなら遠きあの日 あの場所にもう一度戻りたい そしてこの想いを伝えたい   あのむしむしとした夏の一日 仲間に混じって君と戯れた時 僕は気付いていなかった この淡い想いに   出来るならまたあの頃の あの場所にもう一度戻って 君に伝えたい   『ありがとう』と
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