ニャンキーから見た我が一家(推測)

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妹に対するニャンキーの態度はずば抜けて違う。とにかく甘えるのだ。人に触れられるのを極端に嫌うニャンキーを撫でる事が出来るのは妹だけ。エサがどうのというより、妹の持つ雰囲気がニャンキーも好きなのだろう。深夜、妹がバイトから帰った時でさえお迎えしてるらしい。しかも母の言いつけを守り、深夜は一切鳴かないそうだ。 そして私だが『たまにしか居ないが、ごちそうをくれる人』といった所か。私の場合、ついつい缶詰めのエサを購入して与えるので、普段の食事より少しレベルが高い。当初は食事している姿を見られるのを嫌がっていたが、危害を加えられる事は無いと理解してからは気にせず食べるようになった。そして律儀に必ずお礼の挨拶をしてくれる。以前、食事が終わる頃に私がトイレで少し離れた間も、じっと座ってわざわざ私が戻って来るのを待っているのを妹が見た事もあった。そして私が戻ると「にゃあ⤴(ありがとう)」と言ってくれた。最近では私の顔を舐めようとしてくれる。妹にでさえしない、私にだけのお礼の挨拶みたいだ。 ニャンコ先生の頃もだったが、ニャンキーが住み着いてからネズミを見掛けなくなったらしい。猫なりの我が家への恩返しと見ている。
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