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またしばらく間が開き、久々に実家に戻ると私はさっそくニャンキーにご挨拶。すると母がニャンキーに
「あら、今日はもう一匹は?」
と言う。すると猫は顔を横に向け、どこかに目を向けた。
「もう一匹って何?」
と私が聞く前にニャンキーの目線の先から、もう一匹別の猫(♂)が警戒しつつ現れた。ニャンキーより一回り小柄な茶色いその猫はアイドル顔とは言えないが、なんとなく愛嬌のある、親近感のわく顔立ち。母が
「この前からおってなあ…。私らに馴れ馴れしく、エサをくれえって鳴くとニャンキーがあつかましい!って怒るから大人しいだ。普段はニャンキーちゃんと仲良くしとるけえ、まあいいかと思ってエサあげとる。何するにせよ鈍くさいから茶色のはドンちゃんだな」
と言う。
かくして何だかんだ言って、縁の下の住人が一匹増える事になった。
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