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ちょこちょこ実家に戻るようになった私なのだが、気になる光景を目にした。物凄い速さでドンが例のオス猫から走って逃げていたのだ。
「親子なんだから仲が良いんじゃないのか?」
と思いつつ、その場は受け流した。
後日、妹からオス猫の名前は『トム君』だと分かった。近所の子がオス猫をそう呼んでいて、町内のとある家に住み着いているらしい。
そして母から意外な事実を聞く事になった。
ニャンコ先生は実は二回出産していて、父親が違うらしい。最初の出産時の子供がニャンキー。二度目の出産の父親がなんと、あのトム君だと言うのだ。つまりニャンキーとドンは異父姉弟という事になる。
ニャンキーとトム君も義理の親子という事になる。
なんともまあ、複雑な家庭なんだなあ…と感嘆すると共に、どんなに酷い目に遭ってもニャンキーはドンを可愛がり、毛づくろいしたりエサも半分こする行動を理解出来た。姉としての責任感と優しさなのだろう
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