2人(2匹)の独立戦争

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ニャンキーの訴えを聞いている内にいつの間にかドンの涙は止まっていた。痛みが退いたのだろうか…。 そうこうしている内に夕飯を与える時間になった(我が家の取り決めで食事は一日二回。朝と夕方4時半以降と決めている)。2匹が 「飯くれえ!」 と鳴くので、与えつつ私はトム君が横取りしに来ないよう見張った。2匹が食べ終わるのを見届けて、私が家に戻ろうとした時、ドンが力無く 「ニャア⤵⤵」 と鳴いた。私にはドンが呼び止めたように聞こえたので、ドンの方を振り向いた。するとドンはまた泣いていて、大粒の涙をボタボタと落としていた。 「何だ?また目が痛くなったのか?」 と聞くが、ドンは目をつぶってじっと動かずただ泣いている。その様子から私はドンはニャンキーをはじめ、うちの一家に優しくされたのがうれしくて感極まって泣いているように見えた。 「やっぱりうちの家族がええかえ?お前の事はニャンキーとうちんちの皆が守ってやるから安心せえ。だからもう二度と涙は見せるな」 と言ってやると、横から私の言葉を理解しようとニャンキーがじっとこっちを見ていた。ドンにはニャンキーが訳して伝えてくれるだろう
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