黒猫ニャンコ先生(♀)

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うどんが好物だの、色々猫の事を話す母親はとても楽しそうだった。 少し間が開いて実家に戻ると、ニャンコ先生は子供を5匹産んでいて、母親も困っていた。しかし母のしつけを守り、赤ちゃん猫も夜中には泣かなかった。ニャンコ先生も困った母親を察してか、段々と子供の頭数が減っていく。どうやら町内の色々な家が引き取って飼い猫にしているらしい。そうしてまた我が家の縁の下はニャンコ先生だけになった。それでもニャンコ先生一家は、お互い様子を見に回って連絡を取り合っていたみたいだ しかし冬も終わりが近付いた頃から急にニャンコ先生の姿が見えなくなった。母親も元気がなくなってしまった。そんなある日、母が不思議な夢を見たと言う。なんでもニャンコ先生が現れ、日本語で「色々有難う御座いました。おかげで子供達も死なずに済みました」と御礼を言ったらしい。「猫って自分の死ぬ姿は誰にも見せないらしいから別れを言いに来たのかもしれんなあ」 と母に告げた。母も「やっぱりそうかなあ…」と寂しく応えたのだったimage=102934810.jpg
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