序章

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二歳上の兄、竜二と300M離れた保育園に徒歩で通園していた。 当時は、治安もよく、近所付き合い、おじさん、おばさんらが、見守ってくれていたし、周りは田圃という風景で、見失う事はなかった為、子供達は 伸び伸びと遊ぶ事が許された。 平和な田舎の特権だ。 三歳という年齢は、人と触れ合うには、とてもよい時期でもある。兄弟以外の子供を見るのは初めてではないが、彼にはそれ以前の記憶が欠落している。 出生時に原因があったのか、まだ 謎である。 雨の日も、風の日も、保育園に通い続けた。
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