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僕は死んでもいいと思って生きてきたし、きっとそういう状況になってもあっさり死を受け入れると思っていた、
いざ、その状況下にたった僕はそんなことは思えない、
いつもあまり会話をしない父親の泣き顔、
医者の生きさせてあげたいという熱意ある処置、
最近はあまり遊んでないけどやっぱり彼女の泣き顔が一番こたえた、
生きたい、
今までにない感情だった、それは今まで生きてきたあやふやな感情を吹き飛ばし、鮮明な光となって僕の心に芽生えた、
しかし無常にも意識が消える間隔が徐々に早くなってくる、
と同時に身体の状況も悪化していく、
消えゆく意識のなか僕は願ったんだ、―生きたい―
ピーッ、機械が心臓停止の音を告げた…
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