亜理子と少年

4/12
前へ
/25ページ
次へ
いつもの通り残業をこなし、パンパンにむくんだ足を引きずり帰路に着いた。 亜理子「ったく部長のミスなのに。」(不満げに) 他人の後始末の残業なら、文句の、一つや二つや、三つ位、ポンポンとでてもいいんじゃないか? ぶつぶつといいながら、帰宅時最大の難関へと差し掛かる。 それは長い階段で、明日の会議の資料の重さが憎くなる。 ただ、景色だけで選んだ学生時代から住み着いているアパートは、この難関の先にある。 亜理子「景色だけは最高だけどね・・・」(疲れぎみ) 今更ながら、選んだ事を後悔する。
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加