第一章・旅

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あれから五年もの歳月が流れ、それぞれの長き旅は終わろうとしている。 そしてまた新たな旅が始まろうともしている。 此所は中央ダンジョン。 五年前のあの日、五人がそれぞれ誓いを胸に旅立った場所。そして今、また五人が集まろうとしている場所。 一人洞窟の入口に凭{もた}れ掛かっている者がいた。 そしてもう一人、戻って来た者がいる。 ?:「早いですね、剛さん。」 剛:「思ったより早く着いちまってな。そっちもか?氷魔さん。」 氷魔:「そんな所です。」 ?:「何だ、もう先客がいやがったか。俺が一番だと思ったのによ。」 氷魔:「残念だったね、瞬撃君。一番は剛さんだよ。」 瞬撃:「何だ剛かよ。」 剛:「悪いな。」
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