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手紙
ピンポーン
ピンポーン――
俺はチャイムの音で起こされた。
「沢原 一さん?いないんですか?」
俺の名前まで呼んでいる
時計を見るとAM4時
『ったく、こんな朝っぱらから誰だよ―』
半分キレ気味で出た
『何ですか?』
モニターを見ると、
黒の帽子
黒のスーツ
上から下まで真っ黒だ
「沢原一さんですか?
この度はおめでとうごさいます。
封筒をポストに入れておきます、今日中に小包も届くと思いますので、
それでは幸運を祈ります――」
言うだけ言って
黒ずくめヤローたちは
帰っていった……。
「なんだったんだ?
あっ!!もしかして
この間の懸賞あたったとか✨✨
ラッキー♪」
俺は部屋着のまま急いでポストへと向かった
今思えば、
選ばれた時点で断ればよかった
いいや、この手紙を開けなければよかった
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