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エルメスを停め、キノは一人、事務所のような所に入っていく――
中は暖炉で心地よい暖かさだ。
何処の国も大体同じだ。
書類にあれこれ書き込む。
「キノさんとモトラドのエルメスさん、休息と観光で３日滞在。間違いありませんか？」
「ええ、間違いありません。」
「ではキノさんは採寸を…あぁ、衣類の上からで。」
不思議に思いつつおもむろにコートを脱いだキノに
入国管理官が少し慌てて制止した。
「……これであなた方は入国手続きを終えました。国内に居るうちはごゆっくり…」
肩幅や身の丈をササッと計り、メジャーを引き出しに戻すと、管理官はドアを開けました。
「お～！！待ってました☆」
「そう。行くよ、エルメス」
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