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「うわ～…」
「これは……」
門をくぐると、同じ服装の人達が広場を歩いていました…。しかも
「まるで号令が掛かってるみたいだ…歩く方向はそれぞれ違うけど――」
「右…左……足並み揃えてるね。」
キノはさっき採寸された服とやらを受け取りに、指定された店までエルメスを押して行きます。
初めのうちは前を歩く人の靴を踏んでしまい、その度にまた歩調を合わせる羽目になりました。でもそこはキノ、３分で慣れました。
「ここだ。」
エルメスを停めて目的の店に入ると、案の定同じ服装の老人が待ってたよ‥とだけ言って棚からキノ用の服を出してきました。
「……着なければいけない…んですよね？」
「…ふむ……ここでは全員が着なければいけないとなっておるな…」
白のブラウス・厚めの生地で出来たダークグリーンの長袖服に灰色のズボン。
規則なら仕方ない、と着替え室で着替えた。
袖が少し長い事を除けば、服はキノにピッタリだ。
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