急展開

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☆☆☆☆☆ 「はい、これ」 そう言って渡さんから渡されたのは、焼きそばだった。 「『奢る』って約束したからね」 私が呆然と焼きそばを見ていると、渡さんは笑いながら言った。 「あ、ありがとうございます!」 我に返った私は、渡さんにお礼を言った。 「どういたしまして」 そんな私を見た渡さんは、ニッコリと笑った。 「そういえば、まだ名前聞いてなかったよね?名前、何て言うの?」 「柳千里です!」 「千里ちゃんか…。可愛い名前だね」 私が元気よく言うと、渡さんは優しく笑った。 その笑顔を見て、改めて渡さんのことが好きだなぁ、と思った。 「俺さ、千里ちゃんに言いたいことがあるんだ」 ぼうっと渡さんを見ていたら、急に渡さんが真面目な顔になった。 「なんです?」 渡さんが真面目な顔になったから、私もつられて真面目な顔になる。 「俺、千里ちゃんのことが好きなんだ」 「…………え?」 渡さんの言ったことがイマイチ理解できなくて、私は充分な間をあけて、訊き返した。 「だから、俺は千里ちゃんのことが好き。俺と付き合ってください」 「……」 いきなりのことに、私は呆然と渡さんを見ることしか出来なかった。 「…どう?」 黙ったままの私を心配したのか、渡さんは私の顔を覗き込んできた。 「わ、私も渡さんが好きです!」 大きな声で言うと、渡さんはニッコリと笑った。 「じゃ、これからよろしくね」 「はいっ!」 コンビニから始まったこの恋。 大切にしていきたいな。 END
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