―黄昏と暁が交わる時―

―入学式―

『新入生の皆さん。今から係の者が回って出欠を確認するので名前を言っていって下さい。
同時進行で本日の日程を説明します』

ステージに立った人がそう言うと隅の方にいた教員が列の前から順番に聞いて回り始めた。

『この後、９時からの入学が終わり次第、教室へと集まり教科書や明日からの時間割を配布します。
その後、１０時３０分からクラブ紹介を行い、１２時には解散の予定です』

クラブ紹介かぁ……。俺はどうせどこにも入る気ないから面倒なだけなんだよなぁ……。

『それでは、もう少し時間がありますので、あまり列は崩さないよう自由にしていて下さい』

世界有数の学校って聞いたけど、校則とかはあまり厳しくないようだ。いや…だからこそ優秀な人材が育つのかな？

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それから鈴と話していると、すぐに式は始まった。内容は校長の普通より少し短い挨拶と、それよりも長い生徒会長の挨拶だけだった。