第一章~彼女の名はサキ~

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第一章~彼女の名はサキ~

「すべて、なくなってしまえばいいのに・・・」 私は、言葉とともに軽くため息をついた。 白い壁。開かない窓。つまらないテレビ。 もう、何もかもがいやだった。 「逃げ出すなら・・・赤い駅・・・だったわね・・・」 今は、私一人しかいない空間。 もう、長くはもたないから・・・ せめて。
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