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―ガサガサ
「…っと、ここか?」
バンダナを巻いた
灰色っぽい黒髪の男
『ロック』が
草を掻き分けて顔を覗かせた
視線の先には洞窟
彼は体に着いた草を
払い落としながら近付いていった
「一見普通だが、何か感じるものがある気がする」
と、洞窟の前に仁王立ち
腕を組みながら言う
「よし、いっちょ行ってみるか」
そうつぶやき歩き始めた
その時…
「ちょーっと待ったぁ!」
どこからか聞こえる謎の声
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