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「ん、何だ?」
辺りを見回すロック
しかし人影は無い
「とぉッ!!」
―スタッ…
と、木の上から女の子が飛び降りて来た
ショートカットの黒髪
ハチマキの様な物をしている
見た所まだ十代の少女だろう
「アンタさぁ、こんなところで何やってんの?」
少女は眼前の男に問う
「俺はこの島に眠ると言われる宝を手に入れる為に来たのさ」
反り返り気味に答える彼に
「何でアンタがその事知ってんの!?それはアタシの物だからね」
すぐさま反論する少女
さらに
「さてはこのウータイ1番の忍者ユフィちゃんが狙う今回の獲物、お宝マテリアを横取りしに来た泥棒だな?」
ビシィッ!!
っと指を指し言い放つ
勝手に自分の物にしている上に
初対面の人間を泥棒呼ばわりしている
なんとも勝手な言い分だ
「チチチ、ど ろ ぼ う?俺を呼ぶならトレジャーハンターと呼んでくれ」
反論点はズレている気もするが
彼も負けじと人差し指を振りながら答える
泥棒と言われることが嫌な様だ
何かのこだわりだろうか?
「あんたユフィっていうのか。俺はロックだ。」
手を差し出し
「ハンター同士頑張ろうぜ?」
友好的に握手を求めた
「ま、ここで遭ったのも何かの縁だろーから覚えといてやるよ」
と、ユフィが手を握り返す
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