翔ぶ蝶

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手をつないで 夕暮れ 2人の少女が手つなぎ歩く 「夕日が泣くからかーえろ」 ふと そらに影 蝶の大群 「うわぁ…」 「綺麗」 遠くの空に消えていく蝶を見送りながら 少女達は呟き話す 「綺麗に翔ぶ為に 今を大切にいきたいよね」 「うん」 -世の中に ある感染病が広がっていた- 「じゃあね」 「うん また」 そして 2人背を向け―… 少女の1人は蝶となった -ふとした瞬間 前ぶれなく人が蝶と化してしまう原因不明の病- 自分もいつ空を舞う事になるかわからない 愛する人がいつ空に消えていくかわからない だから 人は今を幸せに生きようとする 精一杯 人を愛そうとする 翔ぶ1羽の蝶をみて少女は呟く 「明日も会えるかな」
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