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父の思いがいっぱい詰まってる会社だからなのか。
亡くなった祖父と父の親子の絆、そして母への愛がいっぱい詰まった会社だからなのか。
父はそれ以上反対する権利は俺にはないからと母に言った。
「わかった。絵里がそう決めたなら、俺は出来るだけの応援はするよ。
あまり無理するなよ。」
「ありがとう。
親の勝手な思い、聖也に押しつけるわけにはいかないから。」
そう言うとすぐに母は会議を開くことを専務に伝え、取締役全員に召集かけた。
母のタフさにはさすがの父も俺もかなわない。
考えてみたら、俺は母に驚かされっぱなしだ。
それから一週間の間に母が社長に就任し、財界との関わりも多いこの会社の新しい社長誕生のパーティーが催された。
亡き父が引き継いでからも、この不景気の中急成長してきた会社を常にマスコミも注目していたし、最近では俺の親の会社ということもあって、この日テレビ局や報道陣の数もすごかった。
父は母がどこまでやれるのか影ながら応援していくと言っていた。
俺も父のような大きな男になりたい。

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