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争いが絶えなかった時代、争う為だけにこの世に産まれ、育てられた少年アキサ…
その手は小さく、長きに渡り血で汚れて来た。
自我を取り戻せば、いつも大声を上げて泣いていた。
『こんな生活から逃げ出そう…』
そう決意した日、アキサは幼い頃から、いつも一緒にいた少女キーマを連れ組織を抜けた。
アキサはキーマの手を引きながら、ひたすら暗い夜道を走り森を抜けた…
先にはもう道はない断崖絶壁、下は大海原、しかし、アキサは今更後に退く気はなかった…
「見つけたぞ!!」
組織の一人に追い詰められた。
もう逃げ場はない、アキサはキーマとギュッと手を握り、大海原へ身を投げた。
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