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あれから3日が過ぎた…
草原にポツンとある小さな家─
木製のベッドにアキサが横になっている。
アキサは静かに瞳を開け目を覚まし、慌てて起き上がり、大声で叫んだ。
「っ!?…ここは何処なの?キーマ…キーマは?」
すると奥の部屋から、一人の栗色の長髪の女性が出て来た。
「良かった…やっと目が覚めたのね、もう3日も眠り続けてたのよ、お腹空いたでしょ?待ってて、今何か作るから!」
そっとベッドから出て着替えながら、アキサは聞いた。
「…あの、ここは何処ですか?あなたは誰なの?キーマは無事なの?」
にっこりと優しく微笑みながら、女性は応えた。
「そんなに一片に質問されても困っちゃうわ…私はシエナ、ここはカナス大陸の丁度南側に位置するレーマンスフェル大草原よ、あなたと一緒に海岸に流れついてた子ね?あの子なら、あなたより先に元気になって、外に居るわよ!」
アキサは一瞬にして、体の力を抜いて、話し出す。
「…助けて下さって、ありがとうございました!僕はアキサ、彼女はキーマです…廃墟都市ヴァリから逃げてきました。」
シエナはまた微笑みながら、優しく聞いた。
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