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「まぁ…あの一夜にして壊滅した都市から、よく無事に逃げて来られたわね、あなた達にはきっと、神様がついていらっしゃるのね!!…ご飯が出来るまで、外で遊んでいらっしゃい。」
アキサは一瞬表情を歪ませたが、直ぐに顔を上げて頷き、外へ出た。
「キーマっ!!」
木製の柵を蹴り跳んで、勢いよくキーマの側に駆け寄って行った。
「キーマ?あなたは誰?」
アキサは愕然とした…
キーマは記憶を失っていたのだ。
「…キーマ?何言ってるんだよ、僕じゃないか、ずっと一緒に居たアキサだよ、忘れてしまったの?」
キーマは頭を抱え泣きながら言った。
「何も…何もわからない…思い出せないの。」
アキサは気が狂った様に叫んだ。
「ウオォォォォッ…。」
アキサの姿が変化して上着も散々になった。
右肩には製造番号を読み取る為のものだろうか?バーコドが刻まれている。
家の中からシエナが出てきた、どうやら食事の用意が調ったことを知らせに来たようだ。
「二人共、ごは…んっ!?」
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