nix

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シエナは変貌したアキサを目にして、言葉を失いその場に立ち尽くした。   アキサはシエナに気づくと、勢いよくシエナ目がけて駆けてきた。   そして、アキサが腕を引いて力いっぱい突き出した瞬間、後ろから声がした。   「辞めろっ!!」   その声のお陰で、刺さる寸前でアキサの手が止まった。   「?」   アキサはシエナを殺すのを辞め、ゆっくりと後を振り返った。   そこには一人の戦士らしき男が立っていた。   「…俺はマクウェル、廃墟都市ヴァリから逃げ出したと言う、殺人兵器を探していた…そして、やっと見つけた!!覚悟を決めて、大人しく壊された方が、お前の為だ。」   マクウェルは剣を抜き、ガッシリと構えた。   そして、アキサに向かって駆け込んだ。   「大いなるカナスの神々よ、哀れな命を救う為の罪をお許し下さい!!」   アキサは自ら突っ込んで行き、マクウェルを跳ね退けると、そのままキーマに向かって行った。   「ぐはっ…………!?っ、ま、まずいっ!!!」   我を失って立ち尽くして居たシエナが、我を取り戻して現状を察すると、叫びながら駆け出した。
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