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マクウェルは意を決して、剣を構えてキーマに向かって行った。
「神よっ!!!」
マクウェルの剣は二人を確りと貫いた。
剣が二人の体から抜けると、二人はそのまま倒れた。
「……すまない、助けてやれなくて…。」
沈黙は続いた。
暫くすると、破壊した筈のアキサの指先がピクリと動いた。
「っ!?」
マクウェルはそっと剣に手を添えて構えた。
ゆっくりとアキサが起き上がった…
「…僕は一体何を?」
周りを見渡してから、泣き叫んだ。
「…いやだぁぁぁぁっ!!!僕は、僕はまた…シエナさん…キーマ…。」
マクウェルは、アキサの右肩に刻まれていたバーコドが消え去っていることに気がつき、剣に添えていた手を離し、力を抜きながら言った。
「……まさか俺とお前が生き残るとは…お前…人に戻ったのか?……そうか、そう言うことだったのか、あの子が壊れることによって、お前は人に戻れる様に創られて居たのか…。」
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