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アキサは事実を知って、胸が張り裂けんばかりの衝動に駆られ、胸元に拳を置いてギュッと握り締め、更に涙を溢した。
二人は大草原の真ん中にシエナとキーマの墓を作り、白い小さな花を二輪添えた。
「…神はきっと俺とお前に試練をお与えになられたのだろう…どうだ?俺と共に、償いの旅に出ないか?」
二人は、ゆっくりと歩き出した…忘れ去ることの許されない罪を背負い。
その日の風はやけに暖かく、優しかった…
END…
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