第1章 狙われた男

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「ほんとお前は幸せ者だよ。綺麗な奥さんと2人の可愛い子供に囲まれて。その上、写真で賞まで貰いやがってよう。その幸運を俺に少し分けてくれよ」  須賀さんが尚久さんを冷やかした。 「皆さん、コーヒーでもどうぞ」  真理子さんが人数分のコーヒーカップと砂糖とミルクをテーブルの上に並べた。 「いただきます」  そう言って各自、自分の近くのカップを手にした。「うっ!」  北川が苦しそうに顔を歪めた。
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