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子を想う父により
退散する強盗
その強盗の姿が消えるまで
最愛の我が子の盾となった父は
カトリーヌの方を振り向き笑った。
「もう大丈夫だ」
とうなり声のようだが優しい言葉をカトリーヌへと
優しく我が子へ安心を届けた
そして
床に伏す母の体に重なるよう
父は力無く崩れ落ちた…
月明かりが照らしだした映像は
幼い少女には、あまりにも残酷で悲しい絵だった
幸せだった空間は
幸せとはほど遠い空間へと変わっていた
カトリーヌの悲痛な叫びが辺りを包む
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