第二話旅立ち

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シーナは近くにあった木で出来てる椅子に座りました。そして一瞬切なそうな顔をしました。 「そして、私はそいつの思うように動かされて、抱きしめられてたら、その光景を魔王に見られてね。そして魔王は怒ったの。 その時、破滅の鐘に手を出したの。 そして私はやっと、気付いたの。彼に愛されてたって」 「お前はどう思ってたんだ?」 ノアールにまじまじと聞かれて、シーナはキョトンとしていました。 「多分……前世は好きだったんだと思う。後から分かったんだけど、これは全て、あいつの策略だったようだよ。 その後、破滅の鐘の力で世界が一変してね。 私は故郷に帰ってみれば迫害されてね。海に沈められたの。」 「そうなのか……」 「でも無事生まれ変われたから、文句は言わないけどね!」 シーナはにこにこしながら言いました。ノアールもつられて微笑しました。 「荷物整理はもう良いか?」 「うん。ノアールが少し持ってくれるからね」 シーナがキラキラした笑顔で言うと、ノアールがため息をつきました。 「重いと思ったら、途中で落としていくな。」 「ひどっ!!」
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