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シーナは近くにあった木で出来てる椅子に座りました。そして一瞬切なそうな顔をしました。
「そして、私はそいつの思うように動かされて、抱きしめられてたら、その光景を魔王に見られてね。そして魔王は怒ったの。
その時、破滅の鐘に手を出したの。
そして私はやっと、気付いたの。彼に愛されてたって」
「お前はどう思ってたんだ?」
ノアールにまじまじと聞かれて、シーナはキョトンとしていました。
「多分……前世は好きだったんだと思う。後から分かったんだけど、これは全て、あいつの策略だったようだよ。
その後、破滅の鐘の力で世界が一変してね。
私は故郷に帰ってみれば迫害されてね。海に沈められたの。」
「そうなのか……」
「でも無事生まれ変われたから、文句は言わないけどね!」
シーナはにこにこしながら言いました。ノアールもつられて微笑しました。
「荷物整理はもう良いか?」
「うん。ノアールが少し持ってくれるからね」
シーナがキラキラした笑顔で言うと、ノアールがため息をつきました。
「重いと思ったら、途中で落としていくな。」
「ひどっ!!」
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