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世界で一番大きな大陸とも呼ばれる《パラローム大陸》の小さな村でのことでした。
そこの村長は初代からずっと不思議な力の持ち主でした。
今の村長も透視の力を持っていました。
なので隠すことが出来ないのでした。
ある日のことです。
村長の娘シーナが家のドアを勢いよく開けました。
「お父さん!近くでワイバーンが現れたって!」
「ワイバーンだと…?」
「うん!ワイバーン。だけど何かおかしいんだよね。青じゃなくて…赤いなんだ。」
「何!!?」
村長は慌てて外へ出ていくと、持っていたペンをスルッと落としました。
「…そんなばかな。」
父を追って、シーナも出てきました。
「どうしたの?」
「静寂の鐘が呼吸をし始めたんだ。」
「鐘が呼吸?」
「あぁ、大変なことになるぞ。静寂の鐘が眠りから覚めようとしている。」
「え!?」
「また始まる…長い争奪戦が。」
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