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すると、シーナを見ると全員目を見開きました。
シーナがやられたかと思ったらワイバーンを抱き抱えていました。
遠くからの観覧者も唖然としていました。
「ヤバそうだったら助けようかと思ったけど…。あの女何をした?赤いワイバーンは人間の声なんか聞かない筈なのに。」
シーナはワイバーンの頭を撫でていました。
「落ち着いた?」
そういうとワイバーンはにっこり微笑んで頬をペロっと舐めてきました。
「きゃっ!くすぐったいよ!」
「シーナ!大丈夫か!?」
「うん、大丈夫だよ!」
ワイバーンが地上にゆっくり降ろしてくれました。
「ありがとう♪」
その言葉を聞くと何処かに飛んで行きました。
「シーナ、何で赤いワイバーンにあんなことが出来たんだ?」
「分からない…。赤い生物って何?」
「破滅の鐘の力だ。」
シーナは上空から声が聞こえてきて、バッと振り向きました。
「安心しろ、敵じゃねぇ。この地の守護神だ。」
「守護神?」
「あぁ、この地は世界でいう北の地だ。
北は玄武が守護する場所だからな。四神を知ってるだろ?」
シーナはコクリと頷きました。
「西が白虎、東が青龍、南が朱雀、そして北が玄武でしょ?」
「あぁ、それぞれの地を男女ペアで守るんだ。北は俺ともう一人、人間の女とペアらしいが今探し中だ。」
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