第一話呪われた生物

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すると、シーナを見ると全員目を見開きました。 シーナがやられたかと思ったらワイバーンを抱き抱えていました。 遠くからの観覧者も唖然としていました。 「ヤバそうだったら助けようかと思ったけど…。あの女何をした?赤いワイバーンは人間の声なんか聞かない筈なのに。」 シーナはワイバーンの頭を撫でていました。 「落ち着いた?」 そういうとワイバーンはにっこり微笑んで頬をペロっと舐めてきました。 「きゃっ!くすぐったいよ!」 「シーナ!大丈夫か!?」 「うん、大丈夫だよ!」 ワイバーンが地上にゆっくり降ろしてくれました。 「ありがとう♪」 その言葉を聞くと何処かに飛んで行きました。 「シーナ、何で赤いワイバーンにあんなことが出来たんだ?」 「分からない…。赤い生物って何?」 「破滅の鐘の力だ。」 シーナは上空から声が聞こえてきて、バッと振り向きました。 「安心しろ、敵じゃねぇ。この地の守護神だ。」 「守護神?」 「あぁ、この地は世界でいう北の地だ。 北は玄武が守護する場所だからな。四神を知ってるだろ?」 シーナはコクリと頷きました。 「西が白虎、東が青龍、南が朱雀、そして北が玄武でしょ?」 「あぁ、それぞれの地を男女ペアで守るんだ。北は俺ともう一人、人間の女とペアらしいが今探し中だ。」
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