第一話呪われた生物

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シーナは元気よく名前を言うとノアールは思い出したかのように話し始めました。 「そういや、さっきどうやってワイバーンを静めたんだ?」 「いつも通り竜を静めるようにやっただけだけど…。」 それはおかしい。人間の言葉に耳を傾けない。それが「呪われた生物」なのに。 「お前、俺と一緒に来い。白黒はっきりさせる。」 「え?じゃあ待って。剣とか持っていった方が良いよね?」 「まぁ、フィールドにでるからな。少し長い旅になる。東西南北どこにも属さない世界の中心に行く。そこに神殿がある。 もしかしたら、お前が俺のペアかもしれない。」 シーナはその事を一瞬読み込めませんでした。 シーナを最も慕っている女の子はシーナに声かけました。 「シーナ姉行っちゃうの?」 「うん……。元気でね。」 「やだよぉ。」 ぎゅっ。その女の子はシーナに抱きつきました。 そして、わんわん泣き始めました。 「リン、元気でね。そうだ、これあげる。」 シーナはリンの首に自分の指輪をチェーン通した物を渡しました。 「これを私だと思ってずっと身につけていて?これはお守り。リンを絶対守ってくれるから。」 「うん。約束だよ、絶対帰って来てね。」 「うん。」 そして、リンというその子をそっと抱き締めました。
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